九死に一生を得た話 前編

ひだぷらコンシェルジュ

2012年10月11日 16:37

九死に一生を得た話




こんにちは!小林です。

いやぁ~高山祭も無事に終わりましたね。

今年も素晴らしい祭でした。



ところで急に寒くなってきましたけど、

皆さん風邪などお引きではないですか?

寒いのにはめっぽう強い小林ですけれど、

これだけ寒いと小林の嫌~な思い出、、、

トラウマスイッチがオンされてしまいますよ。



そんな訳で今日は九死に一生を得た話をしたいと思います。

えっ?そんなヘビーな話は聞きたくない?

まぁまぁ良いじゃないですか。

あっ、今回もまた長くなりますけど時間あります?




~ここから回想シーン~




忘れもしない13年前の12月。

小林はまだ将来への漠然とした不安と、

根拠のない希望の狭間で揺れていた若かりし好青年でした。



長期休みを利用して故郷飛騨高山へ帰省するのがお決まりでして、

南の島でバカンスを楽しむわけでもなければ、

トロけるようなラブロマンスを繰り広げる予定も無く、

ただただ、、、バイトに明け暮れる日々という

暗黒時代を過ごしていました。



そんな勤労少年の小林がバイトしてやっと買った新車のバイク。

スズキのイナズマ400を利用して、 

無謀にも冬季に東京←→高山 間を通り抜けようと計画していたのです。



季節は12月ですが、ポカポカと暖かい天気で暑いくらいでした。

しかし、岐阜県と長野県の県境にある安房峠の山頂付近で天候は急転。

雪に阻まれ前にも後ろにも進めなくなる事態に遭遇!



これはあかん!


仕方なく引き返そうとUターンしたその時!!



あぶないっ!!

ズテーン!!と激しく転倒。



小林『イテテ、、お、折れた、、いやいや折れて無い。』


すぐに全身をチェックしてみるが、体には異常は無いようだ。

幸いにもスピードが出ていなかったことと、

華麗な強制前回り受身のおかげで打ち身程度で済みました。

すると後ろからゆっくりと来た軽トラのおじちゃんが



おじちゃん『おめぇ~この時期に
       バイクでここを抜けようなんて無理だべ!』

小林   『そ、そうですよね!!(照』




自転車でコケた時もそうですが、

周りに人がいて恥ずかしい時って痛みを感じないですよね?

恥ずかしさの方が勝るというか、アドレナリンが分泌されているのか、

とにかく痛みを感じないんです。

  

さてなぜこんな無謀なことをしたのか?


馬鹿だから?


というのも、12月にも関わらず晴れ続きでポカポカと暖かい日だったので、

バイクでも帰れるんじゃね?と地元人のくせに雪国ナメてました!

雪国ごめ~んね!



そんな傷心の小林を尻目に後続車が次々と追い抜いていきます。

傷ついた心とバイクを引き起こしてみると、

有るべきはずの物が無い、、、

どこにも無い、、、

ブレーキが無い!!

倒れた拍子にブレーキレバーが根元からボキっと折れてしまっていました。

そりゃ歯止めの利かない見切り発車の異名を持つ、ブレーキ知らずの私ですけれども、

ブレーキを知らないのと、ブレーキが無いのとでは話が違いますからね。



バイクを路肩に寄せ、折れたブレーキを必死に探す小林。

今思えば回収したからと言ってどうにかなる訳じゃないんですが、

破片を道路に残したら危ないですからね!

結局ブレーキレバーは見つからず、降り積もる雪が辺りを白く染め上げます。



小林『ははは、、、
   ブレーキ取れたよ!?どーすんのこれ!?』




もう笑うしかありません。

気がつけば辺りは猛吹雪。凍える体。携帯は圏外。

隣にはブレーキが折れて傷ついた新車のバイク。

来た道をバイクを牽いて戻るにも路肩は狭い安房峠。

襲い来る雪山の恐怖!



小林『こ、このままでは、、し、死んでしまう、、、』
 

吹雪の雪山はブレーキと共に私のまでポッキリと盗んでいってしまいました。


銭形警部 「くそー、一足遅かったかぁ!雪山め、まんまと盗みおって。」

クラリス  「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために戦ってくれたのです。」

銭形警部 「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。」

クラリス  「・・・?」

銭形警部 「・・あなたの心です。」

クラリス  「・・・はい!」




とルパン三世カリオストロの城の不朽の名シーンが走馬灯のように

脳内を駆け巡り、小林から正常な判断力を奪い去ります。

DEAD OR ALIVES!

ここで死んでしまっては全世界700兆人の小林ファンが悲しむに違いありません。

もう生きてここから帰るには奇跡を起こすよりほかありません。

そもそも700兆人のファンがいる時点で既に奇跡ですけどね!

世界の総人口がおよそ70億人ですからね。

それっていくらなんでも嘘なんじゃね?という所で今日はここまで!



この後、大学生の小林はどうなってしまうのか?

続きはまた明日書きます。

えっ?何コレ続くの?

※注 写真は全てイメージです。


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