九死に一生を得た話 前編
九死に一生を得た話

こんにちは!小林です。
いやぁ~高山祭も無事に終わりましたね。
今年も素晴らしい祭でした。
ところで急に寒くなってきましたけど、
皆さん風邪などお引きではないですか?
寒いのにはめっぽう強い小林ですけれど、
これだけ寒いと小林の嫌~な思い出、、、
トラウマスイッチがオンされてしまいますよ。
そんな訳で今日は九死に一生を得た話をしたいと思います。
えっ?そんなヘビーな話は聞きたくない?
まぁまぁ良いじゃないですか。
あっ、今回もまた長くなりますけど時間あります?
~ここから回想シーン~
忘れもしない13年前の12月。
小林はまだ将来への漠然とした不安と、
根拠のない希望の狭間で揺れていた若かりし好青年でした。
長期休みを利用して故郷飛騨高山へ帰省するのがお決まりでして、
南の島でバカンスを楽しむわけでもなければ、
トロけるようなラブロマンスを繰り広げる予定も無く、
ただただ、、、バイトに明け暮れる日々という
暗黒時代を過ごしていました。
そんな勤労少年の小林がバイトしてやっと買った新車のバイク。
スズキのイナズマ400を利用して、
無謀にも冬季に東京←→高山 間を通り抜けようと計画していたのです。

季節は12月ですが、ポカポカと暖かい天気で暑いくらいでした。
しかし、岐阜県と長野県の県境にある安房峠の山頂付近で天候は急転。
雪に阻まれ前にも後ろにも進めなくなる事態に遭遇!
これはあかん!
仕方なく引き返そうとUターンしたその時!!

あぶないっ!!
ズテーン!!と激しく転倒。
小林『イテテ、、お、折れた、、いやいや折れて無い。』
すぐに全身をチェックしてみるが、体には異常は無いようだ。
幸いにもスピードが出ていなかったことと、
華麗な強制前回り受身のおかげで打ち身程度で済みました。
すると後ろからゆっくりと来た軽トラのおじちゃんが

おじちゃん『おめぇ~この時期に
バイクでここを抜けようなんて無理だべ!』
小林 『そ、そうですよね!!(照』
自転車でコケた時もそうですが、
周りに人がいて恥ずかしい時って痛みを感じないですよね?
恥ずかしさの方が勝るというか、アドレナリンが分泌されているのか、
とにかく痛みを感じないんです。
さてなぜこんな無謀なことをしたのか?
馬鹿だから?
というのも、12月にも関わらず晴れ続きでポカポカと暖かい日だったので、
バイクでも帰れるんじゃね?と地元人のくせに雪国ナメてました!
雪国ごめ~んね!

そんな傷心の小林を尻目に後続車が次々と追い抜いていきます。
傷ついた心とバイクを引き起こしてみると、
有るべきはずの物が無い、、、
どこにも無い、、、
ブレーキが無い!!
倒れた拍子にブレーキレバーが根元からボキっと折れてしまっていました。
そりゃ歯止めの利かない見切り発車の異名を持つ、ブレーキ知らずの私ですけれども、
ブレーキを知らないのと、ブレーキが無いのとでは話が違いますからね。

バイクを路肩に寄せ、折れたブレーキを必死に探す小林。
今思えば回収したからと言ってどうにかなる訳じゃないんですが、
破片を道路に残したら危ないですからね!
結局ブレーキレバーは見つからず、降り積もる雪が辺りを白く染め上げます。
小林『ははは、、、
ブレーキ取れたよ!?どーすんのこれ!?』
もう笑うしかありません。
気がつけば辺りは猛吹雪。凍える体。携帯は圏外。
隣にはブレーキが折れて傷ついた新車のバイク。
来た道をバイクを牽いて戻るにも路肩は狭い安房峠。
襲い来る雪山の恐怖!
小林『こ、このままでは、、し、死んでしまう、、、』
吹雪の雪山はブレーキと共に私の心までポッキリと盗んでいってしまいました。
銭形警部 「くそー、一足遅かったかぁ!雪山め、まんまと盗みおって。」
クラリス 「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために戦ってくれたのです。」
銭形警部 「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。」
クラリス 「・・・?」
銭形警部 「・・あなたの心です。」
クラリス 「・・・はい!」

とルパン三世カリオストロの城の不朽の名シーンが走馬灯のように
脳内を駆け巡り、小林から正常な判断力を奪い去ります。
DEAD OR ALIVES!
ここで死んでしまっては全世界700兆人の小林ファンが悲しむに違いありません。
もう生きてここから帰るには奇跡を起こすよりほかありません。
そもそも700兆人のファンがいる時点で既に奇跡ですけどね!
世界の総人口がおよそ70億人ですからね。
それっていくらなんでも嘘なんじゃね?という所で今日はここまで!
この後、大学生の小林はどうなってしまうのか?
続きはまた明日書きます。
えっ?何コレ続くの?
※注 写真は全てイメージです。
九死に一生を得る話 後編へ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。